建設キャリアアップシステム(CCUS)の登録でお困りではありませんか?

CCUS登録について解説

CCUSとは?

建設キャリアアップシステム(CCUS)』は、建設業に従事する技能者の処遇の改善、人材育成や担い手の確保を目的として2019年(令和元年)4月から運用が始まりました。

技能者ひとり一人の就業実績や資格を登録し、技能の公正な評価、工事の品質向上、現場作業の効率化などにつなげるシステムで、一般財団法人建設業振興基金が運営しています。

<CCUSの仕組み>

STEP1 システムへの登録

技能者情報・事業者情報・現場情報をシステムに登録

STEP2 就業履歴の蓄積

技能者カードが交付される ⇒ 現場入場時にカードを読み取り就業履歴を蓄積

STEP3 技能者の技能・経験を評価

蓄積されたキャリアや資格に応じて評価レベルがUP ⇒ 事業者のメリット=経営事項審査での加点対象になる・技能者のメリット=レベル応じた手当や給与などが期待できる

  <出典:国土交通省>

CCUS登録は義務?

結論からお伝えすると、CCUS登録は任意であり、義務ではありません。

ただし、事業者が外国人技能者を受け入れる場合、次のCCUS登録が義務づけられています。

・外国人を受け入れる事業者の『事業者登録

・外国人技能者本人の『技能者登録』 

国土交通省は、2023年(令和5年)までに「あらゆる工事でのCCUS完全実施」を目標に掲げていましたが、いつ完全義務化するかについては正式に表明していません。(2023年11月20日現在)

とはいえ、CCUSの導入が進んでいるのは間違いありませんし、普及を促進させるためCCUS登録事業者にメリットがある施策が実行されています。

経営事項審査(経審)では、技能者の能力向上を『CCUSのレベルアップで評価』し加点対象としていますし、2023年(令和5年)8月14日以降を審査基準日とする経営事項審査申請から現場での『CCUSの活用状況』が加点項目となりました。

宮城県でも、2021年(令和3年)4月以降宮城県土木部発注の全工事『CCUS活用工事』・『CCUS義務化工事』として実施。現場でCCUSを活用し、一定の条件と基準を満たした場合は、全工事の成績評定により加点対象とするなど、CCUSの普及拡大を図っています。

CCUS登録のメリット・デメリット

メリット

【事業者】

  • 『未登録で現場に入れない』を回避できる 
  • 経営事項審査の加点となる
  • 外国人労働者の受け入れが可能になる
  • 『技能者のことを考えている事業者』と評価される ⇒ 優秀な人材を確保できる
  • 技能者の就業状況を簡単に確認できる
  • 現場管理の効率化(グリーンサイト等との連携も可能)
  • 事務作業の省力化(建退共の電子申請システムとの連携も可能)

【技能者】

  • キャリアの蓄積・保有資格等が見える化され、アピールできる
  • 技能を適正に評価され、処遇改善につながる

デメリット

  • 登録に手間がかかる

    電話での問い合わせはできず、『お問い合わせフォーム』のみ
    お問い合わせの事例と回答は『FAQ』で確認可能
  • CCUS登録の維持や管理に費用が発生する
  • 事業者登録料(5年に1回)
  • 技能者登録料(10年に1回)
  • 管理者ID利用料(毎年)
  • 現場利用料
  • カードリーダー購入費(元請事業者)

CCUS導入にかかる費用は?

1.事業者登録料(5年に1回)

事業者がシステムを利用する際に必要となる登録料。登録料は事業者の資本金額をもとに決まります。

資本金登録料
一人親方0円
500万円未満(個人事業主含む) 6,000円(税込)
500万円以上1,000万円未満12,000円(税込)
1,000万円以上2,000万円未満24,000円(税込)
2,000万円以上5,000万円未満48,000円(税込)
5,000万円以上1億円未満60,000円(税込)

2.管理者ID利用料(毎年)

 事業者が事業者情報(現場情報を含む)を管理するために 必要となる管理者IDの利用料金。

一人親方 1IDあたり 2,400円(税込)
一人親方を除く事業者 1IDあたり11,400円(税込)

3.技能者登録料(10年に1回)

建設キャリアアップカードの発行に必要となる料金。

技能者1人あたり詳細型 4,900円
技能者1人あたり簡略型 2,500円

4.現場利用料

システムに現場・契約情報を登録。登録された現場に入場する技能者の1人日・現場あたりの利用料金。※元請事業者

1人日・現場あたり10円(税込)

5.カードリーダー購入費

利用する通信端末ごとに対応するカードリーダーが異なりますが、安価な商品は1万円台から、3万円程度で購入可能です。

このような方は、ぜひ当事務所にお任せください

技能者登録だけでいいんだけど など

お気軽にお問い合わせください。

このようなご相談も承ります。

CCUS登録は、完全義務化はされていませんし、デメリットもあります。

当事務所は、CCUS登録を『押し売り』するようなことはいたしませんのでご安心ください。

お客様の事業の発展を第一にお手伝いいたします。

当事務所の報酬

【事業者登録】

法人33,000円(税込)
個人事業主33,000円(税込)
一人親方22,000円(税込)

【技能者登録】

● 詳細型 資格・免許、技能講習、特別教育、安全衛生教育、表彰の登録 合計6項目を含む『基本料金』です。

 ※資格・免許、技能講習、特別教育、安全衛生教育、表彰の登録 1項目につき330円『追加料金』が加算されます。

1~10人14,300円(税込)
11~30人13,200円(税込)
31~100人12,100円(税込)
101人~ 8,000円(税込)

● 簡易型 当事務所では『詳細型』でのご登録を推奨しております。簡易型をご希望の場合は、個別にお問い合わせください。

【登録内容の変更・追加等】

1件(1ID)につき 5,500円(税込)~
CCUS新規登録をご依頼いただいた場合・1件(1ID)につき4,400円(税込)~

【メンテナンスパック】

ご要望に応じて、お見積りいたします。

おわりに

この記事では、建設キャリアアップシステム(CCUS)についてお伝えしました。

はじめてのCCUS登録作業は思いのほか時間がかかります。

とくに技能者登録は、登録内容や添付する書類が多く、下準備も必要になります。

登録をお急ぎの事業者さまは、行政書士に依頼することをおすすめいたします

正直なところ、はじめてのCCUS登録は『大変だな』と思いました(笑)

エラー表示や不備の理由がわからず、すぐに運営事務局に問合せしたい場合でも電話では対応していただけません・・・

FAQの事例を参考にしても解決できないときは、問合せフォームの回答を2,3日待つことになります。

ご自身で登録をお考えの事業者さまには、スケジュールに余裕をもって取り組まれることをおすすめいたします。

当事務所は、CCUS登録行政書士として事業者登録しています。

スムーズにCCUS登録ができるようお手伝いいたしますので、お気軽にお問い合わせください。