指定給水装置工事事業者の必須資格|給水装置工事主任技術者について
給水装置工事主任技術者について解説
『給水装置工事主任技術者』とは?
『給水装置工事主任技術者』とは、給水装置工事主任技術者試験に合格し、厚生労働大臣から給水装置工事主任技術者免状の交付を受けた者のことをいいます。
給水装置工事をおこなう事業者が、水道法規定の『指定給水装置工事事業者』となるために必要な国家資格が『給水装置工事主任技術者』です。
『給水装置工事主任技術者』の職務は次のとおりです。
- 給水装置工事に関する技術上の管理
- 給水装置工事に従事する者の技術上の指導監督
- 給水装置工事に係る給水装置の構造及び材質が政令で定める基準に適合している事の確認
- 工事に関する水道事業者との連絡調整
『給水装置』とは、水道事業者の配水管から分岐して設けられる給水管と、それに直結して設けられる給水用具をいいます。
『給水装置工事』とは、給水装置の設置または変更(改造、修繕、撤去)の工事をいいます。
『給水装置工事主任技術者』になるには?
給水装置工事主任技術者になるためには、『給水装置工事主任技術者試験』に合格する必要があります。
【受験資格】
受験申込時点で、給水装置工事に関し3年以上の『実務経験』があること
※1級管工事施工管理技士・2級管工事施工管理技士は、試験科目のうち「給水装置の概要」「給水装置施工管理法」を免除(申請が必要)
【試験日】
10月下旬の日曜日
※受験申込の受付6月上旬~
【受験手数料】
21,300円(非課税)
※令和5年実施済み試験の受験手数料
『実務経験』に該当する業務
・給水工事の計画の立案
・給水装置工事の現場における監督
・給水装置工事の施工管理等の指揮監督・管理
・配管その他施工を実地におこなう
『実務経験』に該当しない業務
・工事現場への物品の搬入等の単なる雑務および事務に関する業務
・メーターの検針業務
・給水装置ではない浄水場、配水池等の水道施設の建設工事および維持管理業務
給水装置工事主任技術者のメリット
『給水装置工事主任技術者』の資格を取得することによって、次のようなメリットがあります。
- 給水装置工事主任技術者になることで、技術者としての地位が向上し、年収アップも見込める。
- 給水装置工事主任技術者は、水道工事事業者が指定給水装置事業者になるために必須の国家資格であり、転職や独立に役立つ。
- 給水装置工事主任技術者は、管工事に関して1年以上の実務経験があれば、一般建設業のうち管工事の専任技術者や主任技術者になることができる。
おわりに
年に一度しかない給水装置工事主任技術者試験ですが、今年(令和5年)は、10月22日に実施されました。
受験会場も少なく、遠方から受験された方もいらっしゃるのではないでしょうか。
日々現場でお仕事しながら受験勉強に励むのは、大変なことだと思います。
本当にお疲れさまでした。
ひとりでも多くの方が合格されるようお祈りしております。
この記事では、『給水装置工事主任技術者』についてお伝えいたしました。